執筆・監修:佐伯 悠介先生(学習コーチ/指導歴8年/中学生の学習計画・定期テスト対策)
勉強の前に「机に向かえる仕組み」から。つまずいた子の伴走が専門。
2学期の中間テストまで、あと1ヶ月。まだ範囲表も配られていないのに、そわそわしているのは、お子さんではなくお母さん・お父さんのほうかもしれません。
前回も、その前も、テスト前の1週間だけ夜中まで机に向かって、提出物は最後の日まで残っていた。終わったあとには本人が「次はもっと早くから」と言う——この繰り返しを、もう何度か見てこられたと思います。
先に結論をお伝えします。1ヶ月前にやることは、勉強を始めることではありません。4つの週に、それぞれ違う役割を割り当てることです。4週前は範囲の確定、3週前はワークを1周、2週前は間違えた問題だけ、1週前は暗記と提出物の確認。この4行が先に決まっているだけで、毎晩の「今日は何をやるの?」というやりとりが消えます。
この記事では、①1ヶ月前に最初に決めること、②4週間それぞれの役割(そのまま印刷して使える計画表つき)、③教科の入れ方、④実技4教科の置き場所、⑤部活・スマホ・崩れた日の扱い、⑥保護者の関わり方を、順にお伝えします。
ひとつだけ先に。最初の1週間でやることを間違えると、残りの3週間はほぼ確実に崩れます。 何を間違えるのかは、「4週前」の項でお伝えします。そしてもうひとつ。この4週間でいちばん差がつくのは、5教科ではありません。こちらは記事の中ほどで。
まず結論(一問一答)
Q. テスト勉強は、いつから始めればいいですか?
A. 点を取るだけなら、2週間前からでも間に合います。 実際、2週間前から始めて平均点以上を取るお子さんはたくさんいます。ただし、提出物と実技4教科まで落とさずに終えるなら、4週間前から動く必要があります。どちらが正しいという話ではなく、目的が違うだけです。この記事は後者——点だけでなく、提出物も実技も落とさないための4週間を扱います。
Q. 計画表には、何を書けばいいですか?
A. 時刻ではなく、その週の役割と、教科名・範囲です。 「19:00〜19:40 数学」のような分単位の時間割は、1日ずれた瞬間に使えなくなります。書くのは「今週は数学のワークを1周」まで。いつやるかは、その日の状況で本人が決めます。
Q. 親が計画表を作ってもいいですか?
A. 作らないでください。 作った瞬間、それは親の計画になります。保護者が見るのは、テスト範囲表・ワークの残ページ・提出物の期限——この3点だけです。理由は記事の後半でお伝えします。
Q. 部活があって、平日にほとんど時間が取れません。
A. 平日に上積みできない前提で決めます。 重い役割(範囲を数える・ワークを1周する)を、週末と、部活が休止になってからの期間に寄せてください。平日には軽いほうだけを置きます。
Q. 3日サボってしまいました。取り返せますか?
A. 取り返しません。 取り返そうとすると、次の3日も崩れます。決め手になるのは、崩れたときに何から捨てるかを先に決めてあるかです。これも1ヶ月前にやっておく作業のひとつです。
——ただ、この5つの答えには前提があります。1ヶ月前に最初に決めるのは、やることではありません。
1ヶ月前に決めるのは「やること」ではなく「やらない日」
計画表の作り方を説明した記事は、どれも「やることを28日に割り振る」と書いてあります。ところが、割り振られた28日は、割り振られた瞬間から遅れ始めます。
理由は、お子さんの意志が弱いからではありません。遅れを吸収する場所が、最初から入っていないからです。28日に28日分の予定が入っていれば、1日ずれた時点で残りの27日も全部ずれます。1週間も経つと、計画表は「守れなかったことの一覧」に変わり、誰も見なくなります。
だから、最初に置くのはやらない日です。2種類あります。
①予備日(週に1日)
遅れを吸収するためだけの日です。前もって何も置きません。「その週にできなかったことをやる日」であって、「先へ進める日」ではありません。予定どおり進んだ週は、丸ごと空きます。それでいいのです。
②休む日(4週間に1日)
勉強をしないと最初から決めておく日です。部活の試合、家族の予定、本人の希望——理由は何でもかまいません。先に決めた休みは崩れの原因になりませんが、突然の休みは罪悪感になります。 同じ「1日やらなかった」でも、意味がまったく変わります。
そしてもうひとつ、元気なうちにやっておく作業があります。捨てる順番を決めておくことです。といっても、全部の順番を決める必要はありません。「これだけは捨てない」を1つだけ決めます。 4週間の計画では、それは提出物です。期限が動かず、出さなければ何も残らないからです。
逆に言えば、それ以外——2周目、暗記の見直し、余裕があればやろうと思っていたもの——は、崩れたら捨ててよい。これを先に宣言しておくと、崩れた日に家の中が静かになります。決めていないと、崩れた日に「何を残して何をやめるか」を、いちばん疲れている時間帯に話し合うことになります。
毎回3日で崩れるご家庭が、特別なのではありません。崩れない前提で作られていただけです。
では、その予備日と休む日を除いた残りに、何を置くのか。週によって、置くものがまったく違います。
4週間の設計――週ごとに役割を変える
4つの週には、それぞれ違う仕事があります。同じ勉強を4週間くり返すのではありません。ここを役割で分けておくと、毎晩の「今日は何をやるの?」が「今週は何の週だっけ?」に変わります。

| 週 | この週の役割 | 置く勉強 | 置かない勉強 |
|---|---|---|---|
| 4週前 | 数える(何をやるかを確定させる) | 範囲の確認/ワークの残ページを数える/提出物の期限を書き出す | 新しい問題集を買う/暗記 |
| 3週前 | いちばん重い週(1周する) | 5教科のワークを1周/実技4教科のワークと提出物 | 2周目/まとめノート作り |
| 2週前 | 減らす(絞り込む) | 1周目で間違えた問題だけ/理科・社会の1周目 | 全問の解き直し/新しい範囲 |
| 1週前 | 確認する(新しいことをしない) | 暗記/授業のプリント/提出物の抜けの確認 | 新しい単元/初見の問題集 |
4週前:テスト範囲を「確定」させる
この週の仕事は、勉強することではなく数えることです。
やることは3つだけ。①テスト範囲を確認する ②5教科と実技4教科のワークが、それぞれあと何ページ残っているかを数える ③提出物の期限を書き出す。
「範囲表がまだ配られていない」という時期でもかまいません。配られる時期は学校によって違いますし、待っているうちに1週間が消えます。前回のテスト範囲の続きから、いま授業で進んでいるところまでを仮の範囲にして、数えてください。範囲表が出てから直せば済みます。
そして、これが冒頭でお伝えした「最初の1週間で間違えると、残り3週間が崩れる」ことの中身です。範囲を確定させないまま3週前に入ると、ワークの残ページが数えられません。 残ページが分からなければ、3週前に何ページ進めればいいかも決まりません。結果、「とりあえずやる」になり、3週前の終わりに半分しか終わっていない——これが、いちばん多い崩れ方です。
この週にやらないことも決まっています。新しい問題集を買うことと、暗記を始めることです。どちらも、この時点では早すぎます。
3週前:学校ワークを1周する
4週間でいちばん重い週です。ここに、週末の2日をどちらも使ってください。
やるのは、5教科の学校ワークを1周すること。順番は、次の章でお伝えする「戻る量が大きい教科」からです。そして——実技4教科のワークと提出物も、この週に終わらせます。 理由は、その次の章で詳しくお伝えします。
この週にやらないのは、2周目と、まとめノート作りです。1周目が終わっていない段階できれいなノートを作り始めると、範囲の3分の1で時間切れになります。
なお、1周目の丸つけの仕方や、間違えた問題の扱い方は、計画の話ではなく勉強のやり方の話です。この記事では扱いませんが、心当たりのある方は後半の「計画が崩れた日のリカバリー」まで読み進めてください。
2週前:間違えた問題だけに絞る
ここで初めて、やる量が減ります。
2週前にやるのは、1周目で間違えた問題だけです。全問をもう一度解き直す必要はありません。あわせて、暗記型の教科(理科・社会)の1周目をこの週に置きます。
「減る週がある」ことを、先に本人に伝えておいてください。 テスト勉強は最後に向かって増え続けるものだと思っていると、3週前の重さで心が折れます。3週前が山で、そのあとは減っていく——この形が見えているだけで、続き方が変わります。
この週にやらないのは、全問の解き直しと、新しい範囲への手出しです。
1週前:暗記と、提出物の抜けの確認
最後の週は確認の週です。新しいことを始めません。
置くのは、暗記型の詰め(理科・社会の用語、英単語、漢字)、授業で配られたプリントの見直し、そして提出物が全部そろっているかの確認です。
ここで大事なのは、この週にやることを増やさないことです。1週前は、学校の授業も進み、部活が休止になり、本人がいちばん焦っている時期です。焦っている時期に新しい問題集を開くと、だいたい半分で終わります。
なお、1日あたり何分やるかは、この記事では決めません。時間の決め方(学年・志望校との差・苦手教科の数からの逆算)は中学生の平均勉強時間と必要時間の逆算にまとめてあります。
4週間の枠が決まりました。次は、その枠のどこに、どの教科を入れるかです。ここで多くのご家庭が、5教科を平等に扱ってしまいます。
教科ごとの入れ方――5教科は「戻る量」が違う
5教科を平等に4週間へ割り振ると、ほぼ必ず数学と英語で詰まります。教科によって、テスト範囲の外に戻らないと解けない量が違うからです。
| 型 | 教科 | 範囲の外に戻る量 | 置く週 |
|---|---|---|---|
| 積み上げ型 | 数学・英語 | 大きい(前の学年の単元に戻ることがある) | 3週前(いちばん重い週) |
| 暗記型 | 理科・社会 | 小さい(範囲の中でおおむね完結する) | 2週前以降でも間に合う |
| 範囲内で確実に取れるもの | 国語(範囲の漢字・語句・文法) | ほぼゼロ | どの週でもよい。先に終わらせる |
数学と英語は積み上げ型です。今回の範囲が一次関数でも、比例・反比例や文字式が抜けていれば解けません。英語も、範囲が現在完了でも、動詞の形や過去形が曖昧なら手が止まります。つまり、範囲の中だけを勉強しても点にならないことがある。だから、いちばん重い3週前に置きます。戻る作業が発生しても、まだ間に合う位置だからです。どこまで戻ればいいかの見当は中学数学のつまずきやすい単元とやり直す順番が目安になります。
理科と社会は暗記型です。範囲の中でおおむね完結するので、2週前以降でも間に合います。ただし理科は、計算や実験の考察が入る単元だけ、積み上げ型に近い動きをします。分野ごとの違いは中学理科の分野別の進め方にまとめています。
国語は、範囲の漢字・語句・文法を先に終わらせてください。ここは戻る量がほぼゼロで、やれば点になりやすい部分です。読解の力は1ヶ月で大きくは動きませんが、漢字と語句は動きます。最初に終わる教科を1つ作っておくと、そのあとの3週間が軽くなります。
ところで、いまの表にはわざと入れていない教科があります。そして毎回、いちばん最後に押し出されるのが、その教科です。
実技4教科をどこに置くか――ここが内申に効く
通知表を見て、5教科は3や4なのに、実技だけ2がついている——そのことが引っかかっているご家庭に、特に読んでいただきたい章です。
音楽・美術・保健体育・技術家庭の4教科は、範囲が狭いから後回しにできると思われがちです。ところが、後回しにした先——1週前は、5教科の暗記と提出物の確認ですでに埋まっています。だから実技は毎回いちばん最後に押し出され、テスト前日の夜に、白紙のワークとして出てきます。
この記事の指定は1つだけです。実技4教科は、3週前の週末に置いてください。 1週前には残さない。それだけです。

上の図解②は、そのまま印刷して壁に貼れる計画表です。実技4教科の行を、5教科とは別に独立させてあります。 同じ行に混ぜると、5教科の量に押されて必ず消えるからです。予備日の欄も、週ごとに1つずつ空けてあります。
書き込むのは教科名と範囲だけで、時刻は書きません。 何時にやるかはその日の状況で変わりますが、その週に何をやるかは変わらないからです。時刻の入った計画表は、守れなかった記録として残りますが、役割の入った計画表は、何日ずれても使えます。
そして、この「自分で決めて、崩れたら立て直す」という行為そのものについて、押さえておきたい一次情報があります。
文部科学省が平成31年(2019年)3月29日に出した通知「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」では、観点別学習状況の評価のうち「主体的に学習に取り組む態度」について、「知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組の中で,自らの学習を調整しようとしているかどうかを含めて評価すること」と示されています。
つまり、自分で学習の進め方を決め、うまくいかなければ直そうとしているかどうかが、評価の観点の一つとして挙げられているわけです。計画表を作れば評定が上がる、という単純な話ではありません。ただ、「テスト前に何をどう進めるかを自分で決めて、崩れたら直した」という経験は、5教科でも実技でも、学校で見られている部分と地続きだということです。だからこそ、この4週間を親が代わりに決めてしまうと、いちばん大事な部分が残りません。
評定そのものの上げ方——提出物・授業への取り組み・苦手教科の扱いは内申点を上げる5つの行動にまとめています。また、自分の県で内申点がどう計算されるのかは、「内申点の計算方法と自分の県の調べ方」の記事で扱います。
ここまでが、条件がそろっているご家庭の話です。ここからの3つは、そろっていない場合の調整です。
部活がある週の組み方
3週前・4週前は、たいていまだ部活があります。ここで大事なのは、平日に上積みしようとしないことです。テストが近いからといって、部活のある日の夜に急に量を増やすことはできません。だから、4週前の「数える」も、3週前の「ワークを1周する」も、週末と、部活が休止になってからの期間に寄せます。平日には、その週の役割のうち軽いほうだけを置いてください。部活のある日に実際どれくらい取れるのか、疲れ方によって何を置いて何を置かないかは部活がある日の時間配分で扱っています。
時間の次に、この4週間を壊すものがもう1つあります。
テスト2週間前だけ、スマホのルールに例外を足す
スマホのルールは、テスト前に新しく作るものではありません。テスト前に新しいルールを持ち出すと、そこから先はルールの話ではなく力比べになります。
やるのは、すでにあるルールに、テスト2週間前からの「期間限定の例外」を1つだけ足すこと。それだけです。増やす方向ではなく、減らす方向の例外を1つ。そして必ず、いつ終わるかを先に決めます(テストの最終日まで、など)。終わりが見えているルールは飲めますが、終わりのないルールは必ず崩れます。
続いているご家庭に共通しているのは、この2週間だけは家族全員が同じ時間にスマホを置くと決めていることです。本人だけに課すルールは、だいたい2日で終わります。ルールそのものの決め方(時間帯と場所の決め方、破ったときの扱い)は中学生のスマホルールの決め方にまとめています。
それでも、計画は崩れます。崩れること自体は、失敗ではありません。
計画が崩れた日のリカバリー
3日崩れたとき、その3日分を取り返そうとしないでください。 取り返そうとすると、次の3日も崩れます。使うのは、最初に置いた予備日です。
予備日で吸収しきれない分は、その週の役割ごと捨てます。 捨てないと決めたのは提出物だけでした。2周目も、暗記の見直しも、捨てていい。これを先に決めてあるから、崩れた日に「どうする?」で揉めずに済みます。
ここで一度だけ確認していただきたいことがあります。崩れたのが今回だけなのか、毎回なのか。 そして、時間はかけているのに点が動いていないかどうかです。毎回同じところで崩れる、あるいは時間は足りているのに結果が変わらないという場合は、計画ではなく勉強のやり方のほうに原因があります。前の章で触れた「1周目の丸つけと、間違えた問題の扱い方」も、そのひとつです。勉強しても成績が上がらないときの見直し方を先に見てください。計画を細かくしても、そこは直りません。
最後に、保護者がよかれと思ってやると、計画がいちばん早く壊れる関わり方を1つだけお伝えします。
保護者ができること・やらないこと
明日、お子さんに何か言おうと思っている方へ。言う前に、見るものを3つだけ決めてください。
やらないこと:計画表を親が作る/毎日、進み具合を聞く
計画表を親が作ってはいけません。 作った瞬間、それは親の計画になります。崩れたときに「お母さんが決めたから」が成立してしまい、直す人がいなくなる。この4週間は、本人が自分で決めて、崩れたら自分で立て直すことに意味があります。前の章でお伝えした「自らの学習を調整しようとしているか」も、代わりにやってあげた瞬間に消えます。
毎日、進み具合を聞くのもやめてください。 毎日聞くと、確認ではなく監視になります。監視されている側がやるのは、勉強ではなく答えを取り繕う練習です。「やった?」「やったよ」を毎晩くり返しても、情報は1つも増えません。
やること:見るのは3点だけ
見るのは、次の3つだけです。進み具合ではなく、この3点にしてください。
- テスト範囲表が、家の中にあるか。 配られたきりカバンの底にある、というのがいちばん多い状態です。冷蔵庫でも壁でもかまわないので、家族が見える場所に出ているかを見ます
- ワークが、あと何ページ残っているか。 「進んでる?」ではなく「あと何ページ?」と聞きます。数字で返ってくる聞き方にすると、本人も数えるようになります。答えられない場合は、まだ4週前の作業(数える)が終わっていないということです
- 提出物の期限。 テストの日ではなく、提出の日を家のカレンダーに書きます。この2つは、たいてい違う日です
この3点なら、教科の中身が分からなくても確認できます。というより、中身が分からないほうがうまくいきます。 分かる人ほど、つい「その解き方は違う」と口を出してしまうからです。
なお、実技も含めて評定が下がった教科について先生に確認したいことがあれば、三者面談で聞くことに、学年別の聞き方をまとめています。
あるご家庭の話
中1の2学期。それまでは保護者の方が計画表を作っていました。きれいな表で、教科ごとに日が割り振ってあったそうです。ところが毎回3日で崩れ、そのたびに「せっかく作ったのに」「作ってなんて言ってない」の口論になっていました。
変えたのは2つだけです。計画表を作るのを本人に戻したことと、保護者は範囲表・ワークの残ページ・提出物の期限の3点だけを見ることにしたこと。計画は、その後も相変わらず崩れました。ただ、予備日で吸収できるようになり、テスト前日の夜に提出物が残っている状態がなくなりました。 変えたのは計画の精度ではなく、崩れる前提で作ったことでした。
※個人の事例であり、結果を保証するものではありません。
計画はお子さん、確認はご家庭。 この分担が守れているご家庭は、2回目のテストから、家の中が明らかに静かになります。
「うちの場合、どこから直せばいいのか」と思ったら
学年ごとの指導内容は、コースページにまとめています。合いそうかを確かめてから、無料体験に進めます。
▶ 中学生コース(指導内容)を見る
テストが返ってきてからの48時間
返ってきた答案を見るのは、返却から2日以内にしてください。1週間経つと、本人がもう覚えていません。「なんでここ間違えたんだっけ」と言われた時点で、その答案から得られるものはほとんどなくなります。
見るのは点数ではなく、間違いの種類です。3つに分けてください。
- やらなかった問題(範囲だったのに、手をつけていなかった)=計画の問題です。次の4週間で、その教科を置く週を1つ前に動かします
- やったのに間違えた問題(ワークでは解けていたのに、テストでは解けなかった)=やり方の問題です。計画を細かくしても直りません
- 提出物・実技の取りこぼし=置く週の問題です。次は3週前に前倒しします
この3つは、直す場所がまったく違います。点数だけを見て「次はもっと頑張ろう」で終わらせると、次も同じところで崩れます。
そして最後に、次の4週間へ渡す1行を書いてください。次のテストの4週前の欄に、今回いちばん困ったことを1行だけ書いておく。「理科のワークが3週前に終わらなかった」「美術のワークを前日に見つけた」——それで十分です。これが、次の計画表の最初の1行になります。
なお、中3の2学期以降は、定期テストの範囲の勉強と、入試の総復習が重なります。英語について、残り5か月の配分と優先順位をどう決めるかは中3の9月から始める英語の総復習計画で扱っています。
点数を平均点と比べて位置を確かめたいときは、返ってきた点数を、平均点とどう比べるかをご覧ください。
次のテストの4週前は、思っているより早く来ます。
よくある質問(FAQ)
テスト範囲はいつ配られますか?
学校によって違います。 2週間前を目安にしている学校もあれば、もっと早い学校、教科ごとにばらばらに配られる学校もあります。ですので、配られるのを待たずに動いてかまいません。 前回のテスト範囲の続きから、いま授業で進んでいるところまでを仮の範囲として、ワークの残ページを数えておく。範囲表が出たら、はみ出した分を足すだけで済みます。待っている1週間が、そのまま4週間の計画から消えるほうが痛いです。
計画表は、紙とアプリのどちらがいいですか?
続いているほうが正解です。 ただし、選べるのであれば、家族で共有するなら紙が有利です。アプリは本人しか開かないため、範囲表やワークの残ページを家族が確認しづらくなります。この記事の4週間は、保護者が3点だけ確認する前提で作ってあるので、見える場所に貼れる形のほうが噛み合います。逆に、本人がすでにアプリで続けられているなら、わざわざ紙に変える必要はありません。変えるべきは道具ではなく、書く中身(時刻ではなく、その週の役割)のほうです。
テスト前日と当日の朝は、何をすればいいですか?
新しいことをしないでください。 前日にやるのは、1週前の週にやった暗記の見直しと、提出物が全部そろっているかの最終確認だけです。当日の朝も同じで、新しい問題を解くより、間違えた問題のメモをもう一度見るほうが確実です。前日に初見の問題集を開くと、解けなかったときの不安だけが残ります。睡眠を削ってまでやることは、この4週間の計画の中にはありません。
中1です。初めての定期テストでも、4週間前から必要ですか?
必要なのは4週間という長さではなく、4つの役割の順番です。 中1の最初のテストは範囲が狭いので、3週前と2週前が短くなるだけで、順番は変わりません。範囲を数える → 1周する → 間違いだけに絞る → 暗記と提出物の確認。この順番を最初のテストで一度でも通しておくと、範囲が広がる中2・中3で作り直さずに済みます。最初のテストは、点よりも順番を覚えるためのものだと考えてください。
提出物のワークが終わりません。答えを写してでも出すべきですか?
写す作業は、時間だけ使って何も残りません。 ただ、空欄のまま出すのも避けたいところです。現実的なのは、残っているページを持って先生に相談することです。どこまで進んでいて、いつまでに出せそうかを自分から言えるかどうかは、ワークの中身とは別に見られている部分でもあります。そして次のテストでは、そのワークを3週前に置いてください。この状況になる原因は、たいてい「置く週が遅かった」ことです。
そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。
まとめ|テスト勉強の計画表は「白紙の枠」ではなく、役割から決まる
- 最初に決めるのは、やらない日。 週に1日の予備日と、4週間に1日の休む日。そして「これだけは捨てない」を1つ(=提出物)だけ先に決めておきます
- 4つの週は、役割が違う。 4週前は範囲を数える、3週前はワークを1周、2週前は間違えた問題だけ、1週前は暗記と提出物の確認。同じ勉強を4週くり返すのではありません
- 実技4教科は、3週前の週末に置く。 1週前に残すと、毎回いちばん最後に押し出されます
世の中にある計画表の多くは、白紙の枠です。枠は簡単に手に入りますが、続かない原因は枠ではなく、その中に入れる役割が決まっていないことにあります。
今日できることは1つだけです。カレンダーを開いて、テスト初日から4つ前の土曜日に丸をつけて、そこに「範囲」と書いてください。 そこから先は、この記事の表のとおりに進みます。
お子さんの4週間が、どこで崩れているのかを一緒に見てみませんか
4週間の役割を決めるところまでは、ご家庭でできます。難しいのはその先——毎回どこで崩れているのかを見分けるところです。同じ「計画どおりに進まない」でも、範囲を数えていなかった子と、ワークの1周目のやり方が合っていない子では、直す場所がまったく違います。これは、答案と手元のワークを見ないと分かりません。
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