内申点を上げる方法|中学生が今からできる5つの行動と「評定の仕組み」

内申点を上げる方法|中学生が今からできる5つの行動と「評定の仕組み」 高校受験

内申点を上げる方法|中学生が今からできる5つの行動と「評定の仕組み」

執筆・監修:小川 真理子先生(受験アドバイザー/指導歴15年・志望校選び/学習計画/進路相談)
「何から手をつければいいか」を、現実的な学習計画に翻訳するのが役目。

「テストの点はそこそこなのに、内申が思ったより低い」「内申点って、結局どうやったら上がるの?」——高校受験を意識し始めたご家庭から、いちばん多い相談のひとつです。

結論から言います。内申点は、テストの点だけで決まるわけではありません。だからこそ、点数が伸び悩んでいても、やり方次第で今から上げられる余地があります。逆に、仕組みを知らないまま「テストだけ頑張る」と、努力が内申に反映されにくいこともあります。

この記事では、①そもそも内申点(評定)はどう決まるのか、②それを踏まえて今からできる5つの行動、③いつから・どの教科を優先すべきかを、順にお伝えします。受験全体のスケジュールが気になる方は、高校受験の勉強はいつから始める?もあわせてご覧ください。

そもそも内申点はどう決まる?(評定の仕組み)

まず前提から。内申点のもとになる「評定」(通知表の5段階)は、定期テストの点数だけでなく、複数の要素を合わせてつけられます。一般的には、次の3つが大きな柱です。

評定が定期テスト・提出物・授業への取り組みの3要素で決まることを示した図

  1. 定期テストの点数(知識・技能の確認)
  2. 提出物・課題(ワーク、レポート、ノートなど)
  3. 授業への取り組み(発表、態度、関心・意欲の姿勢)

ここで大事なのは、②提出物と③授業態度は、テストより「努力が反映されやすい」という点です。テストの点をいきなり20点上げるのは大変でも、提出物を期限内に・丁寧に出すことは、今日からできます。

補足:評定の付け方や内申点の計算方法(対象学年・教科の比重など)は、都道府県や学校によって異なります。お住まいの地域の入試要項で、対象学年と計算方法を一度確認しておくと安心です。

つまり、内申点を上げる近道は、「テストだけ」に偏らず、評価される3要素をバランスよく押さえることです。では、具体的に何をすればいいか。5つの行動に落とし込みます。

内申点を上げる5つの行動

内申点を上げる5つの行動を優先順位順に並べた図

① 提出物は「期限内・空欄なし」を徹底する

もっとも即効性が高いのがこれです。提出物は、出すか出さないかで評価が大きく変わります。期限を守り、空欄を残さず、雑にしない。「当たり前を確実に」やるだけで、評価の土台が固まります。提出物が抜けていると、テストが良くても評定が伸びにくくなります。

② 授業中の姿勢を「見える化」する

授業態度は、先生から見て「関心・意欲がある」と分かる行動で評価されます。発表・質問・うなずき・板書をきちんと取る——派手なことは不要です。前向きに参加している姿勢が伝わることが大切です。

③ 定期テストは「2週間前」から逆算する

テストの点は、やはり評定の主軸です。直前の詰め込みではなく、2〜3週間前から範囲を分けて取り組むと、安定して点が取れます。特に提出物(ワーク)はテスト範囲と重なることが多いので、早めに終わらせて2周目に入るのが王道です。

④ 苦手教科の「1」「2」を作らない

内申は合計で見られるため、極端に低い評定があると大きく響きます。得意を5に伸ばすより、苦手を2から3へ底上げするほうが、合計への効果が大きいことが少なくありません。捨て教科を作らないのが鉄則です。

⑤ 実技4教科を軽視しない

意外な盲点が、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科です。地域によっては入試で実技教科の比重が高いこともあります。実技4教科は提出物・取り組み姿勢で点が取りやすいので、ここを落とさないだけで内申が安定します。

指導事例:定期テストは平均点前後なのに内申が伸びず悩んでいた中2生。提出物の遅れと、実技教科の評定の低さが原因でした。「提出物は期限内・空欄なし」を最優先に切り替え、実技4教科の提出物も丁寧に出すようにしたところ、次の通知表で複数教科の評定が1段階上がり、合計の内申が改善。テストの点を上げる前に、まず取りこぼしをなくしたことが効きました。(※個人の事例であり、結果を保証するものではありません)

いつから・どの教科を優先する?

内申点対策は、早ければ早いほど有利です。多くの地域で中3の評定が入試に直結しますが、中1・中2から「提出物を出す・苦手を作らない」習慣がついていると、中3で一気に楽になります。

特に意識したいのが、2学期です。2学期は学習内容が難しくなり、行事も多く、評定が下がりやすい時期。逆に言えば、今のうちに提出物と授業姿勢の型を作っておけば、2学期の評定を守りやすいということです。優先教科は、まず評定が低い苦手教科の底上げから。合計への効きがいちばん大きいからです。

「自分の内申のどこを直せばいいか分からない」という場合は、第三者に通知表を見てもらうのが近道です。家庭教師なら、通知表から弱点を特定し、提出物・テスト・苦手教科のどれを優先すべきかを一緒に整理できます。内申点対策を含む中学生コースの進め方も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

内申点はテストの点だけで決まりますか?

いいえ。一般的に、定期テストの点数に加えて、提出物・課題、授業への取り組み姿勢などを合わせて評定がつけられます。そのため、テストの点が同じでも、提出物や授業態度で評定が変わることがあります。テストだけでなく、評価される要素をバランスよく押さえることが大切です。

今から内申点を上げるのは間に合いますか?

提出物・授業態度は今日からでも改善できるため、間に合う余地は十分あります。特に次の定期テストと、その範囲のワーク提出を丁寧にやるだけでも、評定は動きます。ただし評定は学期ごとに区切られるので、できるだけ早く取りかかるほど有利です。

内申点の計算方法を知りたいです。

評定の付け方や内申点の計算(対象学年・教科の比重)は、都道府県や学校によって異なります。お住まいの地域の入試要項で、対象学年と計算方法を確認するのが確実です。一般的には中3の評定が重視される地域が多いですが、中1・中2から対象になる地域もあります。

実技教科も内申に関係しますか?

はい。音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科も評定の対象で、地域によっては入試での比重が高いこともあります。実技教科は提出物や取り組み姿勢で点が取りやすいので、軽視せず確実に押さえることをおすすめします。

そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。

まとめ|内申点は「取りこぼしをなくす」が先

内申点は、テストの点だけでなく、提出物・授業態度を含めた総合評価で決まります。だからこそ、点数を上げる前に、まず提出物を期限内に・苦手で極端に低い評定を作らない——この「取りこぼしをなくす」ことが先決でした。

5つの行動のうち、①提出物と⑤実技4教科は、今日から・誰でも始められます。2学期の評定を守るためにも、動き出すのは早いほど有利です。まずは次の提出物から、確実に出すことから始めてみてください。

内申点の「どこを直すか」を一緒に見つけるなら

内申を上げる近道は、お子さんの通知表のどこが弱点かを正確につかむことです。提出物なのか、苦手教科なのか、テストなのか——優先順位は一人ひとり違います。1対1の家庭教師なら、通知表から弱点を特定し、内申と受験を両にらみで計画できます。

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