高校の三者面談で聞くこと|高1・高2・高3で変わる話題と、親子で準備すること

高校の三者面談で聞くこと|高1・高2・高3で変わる話題と、親子で準備すること その他

執筆・監修:小川 真理子先生(受験アドバイザー/指導歴15年)
「何から手をつければいいか」を、現実的な学習計画に翻訳するのが役目。

学校から三者面談の案内が届いた。けれど、高校の面談で何を聞けばいいのか、中学のときのようには見当がつかない——高校生のお子さんを持つ保護者の方に向けて書いています。

先に答えを書きます。高校の三者面談で聞くことは、学年で変わります。 高1は学校生活とこの先の科目の選び方、高2は志望の方向と受験方式の見当、高3は出願の方式と、推薦を使うなら校内の手続き。面談の前に、本人が聞くことと親が聞くことを1つずつ決め、家の条件を本人に伝えておけば足ります。

ただ、準備より気をつけたいのは、本人と親の希望が食い違ったときです。先生の前で親が先に「それは難しい」と返すと、本人はその場で黙りやすくなります。代わりに返すひと言は、後半の「本人と親の希望が違うとき」の章で紹介します。

もう1つ。先生から「評定平均はこのくらい必要」と数字を言われたら、数字の大小より先に確かめることが1つあります。

まず結論(一問一答)

Q. 高校の三者面談では、何を話しますか?
A. 話題になりやすいのは、学校生活・成績・進路の3つです。 時期や時間、進め方は高校ごとに決まっているので、学校からの案内で確かめてください。

Q. 高1の三者面談では、何を聞けばいいですか?
A. 学校生活に慣れたかと、この先の科目の選び方を聞きます。 文系・理系や科目を選ぶ時期は高校ごとに違うので、「いつ、何を選ぶのか」から確かめます。

Q. 高2の三者面談では、何を聞けばいいですか?
A. 志望の方向と、受験方式の見当を聞きます。 一般選抜で受けるか、推薦や総合型選抜も考えるかで、評定平均の関わり方が変わるからです。

Q. 高3の三者面談では、何を聞けばいいですか?
A. 出願の方式と、推薦を使うなら校内の手続きを聞きます。 校内の締切や基準は高校ごとに違います。

Q. 親は、何をすればいいですか?
A. 本人が聞くことと親が聞くことを1つずつ決め、家の条件を先に本人に伝えておきます。 当日は本人が先に聞き、親は最後に1つ聞く順にすると、本人の考えが先生に伝わりやすくなります。

高校の三者面談で話題になること——進路希望・科目選択・評定と出席

三者面談は、生徒本人・保護者・担任の先生の3人で話す面談です。高校では、進路の希望、科目の選び方、成績(評定)や出席の状況が話題になりやすくなります。時期・回数・時間や、オンラインで受けられるかどうかは高校ごとに決まっているので、学校からの案内で確かめてください。服装は、案内に指定がなければ普段の服で十分です。

中学の三者面談との違いは、話の先にあるのが大学・専門学校・就職といった卒業後の進路で、高1の成績から、大学入試の方式によっては材料になる評定平均が積み上がっていくことです。中学校の面談については、三者面談(中学)で聞くこと(中学校の記事)にまとめています。

——話題は、学年が上がるにつれて変わります。高1から順に見ていきます。

学年で変わる話題——高1・高2・高3の三者面談

下の表は、学年ごとに話題になりやすいことを当協会が整理したものです。時期や進め方は高校ごとに違うので、目安として見てください。

高校の三者面談で聞くことを、学年ごとに当協会が整理した早見表。高1は学校生活と、この先の科目の選び方で、質問の例は「2年生からの科目や類型は、いつ、どうやって決まりますか?」。高2は志望の方向と、受験方式の見当で、「進路の希望は、いつまでに、どんな形で学校に出しますか?」。高3は出願の方式と、推薦を使うなら校内の手続きで、「推薦を使う場合、校内の基準と締切はどこで確かめられますか?」。親が聞くことが決まらないときは、全学年共通で「学校で、本人が力を出せているのはどんな場面ですか?」を聞く。分け方と質問は当協会が作った例で、時期や進め方は高校ごとに違うことを注記した図

高1の三者面談——学校生活と、この先の科目の選び方

話題になりやすいのは、学校生活や部活に慣れたか、定期テストの結果、そして2年生からの科目の選び方です。文系・理系に分かれる高校では、その希望を聞かれることがあります。分かれ方や選ぶ時期は高校ごとに違います。高1の評定も、あとで評定平均に入ります。

高2の三者面談——志望の方向と、受験方式の見当

話題の中心は、志望の方向(進学か就職か、学部や分野、国公立か私立か)と、受験方式の見当です。大学入試には一般選抜のほか、学校推薦型選抜・総合型選抜があり、方式によって評定平均の関わり方が違います。高2の学年末には、高校3年間の評定のうち2年分が確定します。

高3の三者面談——出願の方式と、推薦を使うなら校内の手続き

志望校と出願の方式、模試の結果が中心になります。学校推薦型選抜を考えるなら、校内選考の基準や、校内の申し込みの締切も話題になります。校内の手続きは大学への出願より前に済ませる必要があるので、方式の見当がついた時点で確かめておきます。出願の時期は方式と大学によって違うため、日付は大学の募集要項と先生で確かめてください。

——学年の話題が分かったら、次は面談の前の準備です。準備は家で、親子でします。

面談の前に、親子で決めておくこと——本人の1つ、親の1つ

することは3つです。

  1. 本人と、先生に聞くことを1つ決める。 本人の言葉のまま、本人のメモに書きます。親が代わりに文を作りません。
  2. 親が聞くことを1つ、自分のメモに書く。 本人のメモとは分けておきます。
  3. 家の条件は、面談の前に本人に伝えておく。 学費の枠、家から通える範囲か、浪人を考えに入れるかなど。先生の前で初めて聞かされると、本人は自分の希望を話しにくくなります。

高校の三者面談の前に親子で書くメモの記入式の図。左の列は本人が先生に聞くこと1つで、本人の言葉のまま書く空欄。右の列は親が先生に聞くこと1つで、記入例として「いまの成績で、気をつけておいたほうがいい科目はありますか?」を書いている。下に、面談の前に家で本人に伝えておくこと(学費の枠、家から通える範囲か、浪人を考えに入れるか)の欄と、当日の順番(本人が先に聞き、親は最後に1つ聞く)を示した。親の1つが決まらなければ本人が力を出せている場面を聞くこと、記入例は当協会が作った例であることを注記した図

当日は、本人が先に聞き、親は最後に1つ聞く順にします。

保護者が関われる範囲の考え方は、保護者が関われるのは3つだけ(情報・お金・学校との窓口)で書いています。

——当日、先生に聞くことの例を、学年ごとに置いておきます。

先生に聞くことの例——高1・高2・高3

学年ごとに2つずつ置きます。親が聞く1つを選ぶときの候補にしてください。本人の1つは、本人の言葉のままでかまいません。この記事の質問の例は、当協会が作った例です。そのまま読み上げず、お子さんの状況に合わせて言い換えてください。

高1
– 「2年生からの科目や類型は、いつ、どうやって決まりますか?」
– 「いまの成績で、気をつけておいたほうがいい科目はありますか?」

高2
– 「進路の希望は、いつまでに、どんな形で学校に出しますか?」
– 「いまの成績なら、推薦や総合型選抜も考えに入れてよいですか?」

高3
– 「推薦を使う場合、校内の基準と締切はどこで確かめられますか?」
– 「調査書などの書類は、いつまでに頼めばいいですか?」

親が聞くことが決まらないときは、どの学年でも使える次の1問にします。

「学校で、本人が力を出せているのはどんな場面ですか?」

帰り道に、本人に伝える言葉になります。

——評定平均や推薦の話が先生から出たら、その場で確かめておくことがあります。

評定平均と推薦の話が出たら——数字より先に確かめること

リードで「数字の大小より先に確かめること」と書いたのは、これです。先生から「推薦なら、評定平均はこのくらい必要」と言われたら、準備した1つとは別に、まずこう聞きます。

「その数字は、どの大学・学部の基準ですか?」

評定平均の基準は大学・学部ごとに違い、同じ大学でも高校によって違うことがあります。どの基準の話かが分かってから、数字が遠いのか近いのかを考えます。届かないと分かっても、使える方式は推薦だけではありません。

続けて、高校ごとに違う2つを聞いておきます。

  1. 「校内選考では、いつの時点の成績を使いますか?」
  2. 「校内の申し込みの締切は、いつ頃ですか?」

評定平均の出し方と「あと何点」の逆算は指定校推薦の評定平均(出し方と「あと何点」の逆算)、公募推薦と指定校推薦の違いは公募推薦とは(指定校推薦との違い)、面接がある場合の準備は指定校推薦の面接で聞かれることの記事にまとめています。

評定の話が出たら、これからの定期テストを
調査書の評定には、定期テストの点数が関わります。全国家庭教師協会の高校生コース「定期テスト対策」では、お子さまの高校で使っている教科書に沿って、よく出るポイントや弱点部分を扱います。
▶ 高校生コースの「定期テスト対策」を見る

——では、本人と親の希望が違ったら、面談の場でどう返せばいいのでしょうか。

本人と親の希望が違うとき——進路はその場で決めない、本人の言葉を先に

面談で本人が「県外の大学に行きたい」「専門学校に進みたい」と、親が初めて聞く希望を口にすることがあります。そこで親が先に「それは難しい」と返すと、本人は黙りやすくなり、先生も本人の考えを聞きにくくなります。

リードで「代わりに返すひと言」と書いたのは、これです。

「そう考えた理由を、先生にも聞いてもらおうか」

本人が理由を話したら、準備した1つとは別に、親から先生にこう聞きます。

「その進路を考えるなら、いまから確かめておくことは何ですか?」

その場で決めるのは、家でもう一度話す日だけです。学費や通える範囲など家の条件の話は、先生の前で決着をつけず、家で本人と話します。

よくある質問(FAQ)

文系・理系は、いつ決まりますか?

高校ごとに違います。 文系・理系の分け方や、科目を選ぶ時期、あとから変えられるかどうかは、その高校の教育課程で決まります。担任の先生に確かめてください。

面談で、評定が下がっていると言われました。

まず、どの科目かを先生に聞きます。 評定平均のもとになるのは学年ごとの評定なので、学年の途中なら、次の定期テストから動かせる部分があります。どこで分からなくなっているかの確かめ方は、高校の勉強についていけない(学年別の原因)にまとめています。

大学受験の勉強は、いつから始めればいいですか?

目指す受験方式で変わります。 方式ごとの考え方は、大学受験の勉強はいつから?(方式で変わる開始時期)で整理しています。面談で方式の見当を聞いておくと、始める時期も決めやすくなります。

仕事の都合で、面談に行けそうにありません。

日程の希望を出すときに、伺える時間を早めに伝えます。 オンラインで受けられる高校もあり、文部科学省が紹介している学校の事例には、三者面談を学校・自宅・保護者の職場の3か所からつないだ例もあります。できるかどうかは学校に確かめてください。

面談の前に、子どもが何も話してくれません。

先生に聞くことを、1つだけ決めてもらえれば足ります。 「面談で先生に1つだけ聞くなら、何にする?」と頼み、決まらなければ、親のメモの1つだけで当日を迎えてかまいません。

そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。

まとめ|高校の三者面談は、学年の話題に合わせて「1つずつ」聞く

  • 聞くことは学年で変わります。高1は学校生活とこの先の科目の選び方、高2は志望の方向と受験方式の見当、高3は出願の方式と、推薦を使うなら校内の手続きです
  • 面談の前に、本人が聞くことと親が聞くことを1つずつ決め、家の条件は先に本人に伝えておきます
  • 「評定平均はこのくらい必要」と言われたら、どの大学・学部の基準かを先に確かめます
  • 本人と親の希望が違っても、その場で進路を決めません。その場で決めるのは、家でもう一度話す日です
  • 時期・時間・進め方は、高校からの案内が正です

案内が手元にあるなら、最初にすることは1つです。お子さんに「面談で先生に1つだけ聞くなら、何にする?」と聞いてみてください。

面談のあと、次の定期テストまでの進め方に迷ったら

ここまでのことは、ご家庭だけで進められます。聞くことを決めることにも、先生に聞くことにも、外の力は要りません。

それでも「次の定期テストに向けて、どこから手をつければいいか」が気になったときに、家庭教師という方法もあります。全国家庭教師協会の高校生コースでは、お子さまの高校で使っている教科書に沿った「定期テスト対策」をはじめ、目標に合わせた指導をご案内しています。

話を聞いてみようと思われたときに

相談だけのご利用も歓迎です。

【全国家庭教師協会の実績】 入会後の成績アップ率 96.1%/お客様満足度 97.3%/志望校合格率 97.6%(2025年度・自社調べ)。※学習効果には個人差があり、結果を保証するものではありません。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました