執筆・監修:小川 真理子先生(受験アドバイザー/指導歴15年)
「何から手をつければいいか」を、現実的な学習計画に翻訳するのが役目。
食卓の上に、中学校から配られた出願の書類一式が置いてある。「今年からWeb出願だから、画面で入力すれば終わり」と聞いていたのに、封筒も一緒に入っている。——中3のお子さんの出願書類を前に、どこから手をつけるか決めかねているお母さん・お父さんへ。
先に結論をお伝えします。高校受験の出願は、「家庭が書く・入力する・お金を払う部分」と、「中学校がつくって、高校へ渡す部分」の2つでできています。ネット出願で画面に移ったのは、ほとんどが前者です。後者は紙のまま残ることがあり、だから封筒も消えません。
ただ、この二段構えを知らないまま「入力が終わった=出願が終わった」と思ってしまうと、締切の直前に慌てることになります。 なぜそうなるのかを、都道府県の公式資料の言葉で確かめながらお伝えします。
もうひとつ。画面に「出願完了」と表示されても、それで手続きが終わったとは限りません。 どこを見て確かめればいいのかも、後半でお伝えします。
まず結論(一問一答)
Q. 願書は誰が書きますか。本人ですか、保護者ですか。
A. 志願者本人の欄は、本人が書きます。 保護者記入欄がある場合は、そこを保護者が書きます。ネット出願でも同じで、志願者情報を入力するのは本人です。ただし、書いた内容を保護者が一緒に確認することは、どの方式でも妨げられていません。
Q. 願書は誰が出しますか。家庭ですか、中学校ですか。
A. どちらか一方ではありません。 家庭(志願者)が出す部分と、中学校が高校へ送る部分に分かれるのが一般的です。「うちが出せば終わり」でも「学校がやってくれる」でもない——ここが最初のつまずきどころです。
Q. ネット出願なら、封筒はもう要りませんか。
A. 要ることがあります。 画面で完結するのは志願者情報の入力と受検料の納付までで、中学校が作成する書類は紙のまま送られる場合があるためです。募集要項の「送付書類」にあたる欄を確認してください。
Q. 願書は黒のボールペンで書けばいいですか。
A. まず募集要項の指示を確認してください。 指定が見当たらない場合は、摩擦で消えるボールペン・鉛筆を避けるのが一般的な作法です。
Q. 「必着」と「消印有効」はどう違いますか。
A. 「必着」は締切日までに相手に届いていること、「消印有効」は締切日までに郵便局で受け付けられていることを指します。同じ締切日でも、用意しなければならない日が変わります。
——この5つには、全国どこでも同じと言えることと、県ごと・学校ごとにしか決まっていないことが混ざっています。 その線を引くところから始めます。
出願までの流れ――紙でもネットでも、骨格は同じ
出願は、次の5つの段階でできています。この骨格は、紙の願書でもネット出願でも変わりません。
- 募集要項を手に入れる
- 出す書類をそろえる(家庭が用意するもの/中学校が用意するもの)
- 受検料を納める
- 出す(郵送・持参・システム上の送信)
- 受験票を受け取る
変わるのは骨格ではなく、それぞれの段階の「やり方」です。紙なら②で用紙に記入して④で封筒に入れる。ネットなら②で画面に入力して④で送信する。順番は同じです。
募集要項は、学校説明会・高校のウェブサイト・中学校の進路指導などで手に入ります。まず1部、手元に置いてください。 この記事も含め、どんな解説を読んでも、最後の答えはそこにしか書かれていません。
受検料の呼び名も一つではありません。東京都は令和8年度(2026年春入学)の資料で「入学考査料」、大阪府は「入学検定料」という語を使っています。同じお金の名前が資料で違うので、要項では「料」の付く語を探すのが早道です。金額と支払い方は受験料は、いつ、どうやって払うかにまとめました。
なお、この段階に入る前に、どの入試方式で、どの学校に出すかが決まっている必要があります。方式の種類(単願・併願・推薦など)は推薦入試の仕組みと、単願・併願という枠の違い、受験校の組み方は私立高校の併願と、受験校を4層で組む考え方で扱っています。
流れが見えたところで、先にお伝えしておきます。出願で最も重いミスは、字の間違いではありません。
願書の記入欄と、書き間違えやすいところ
願書という用紙に何が並んでいるかは、都道府県や学校で違います。ただ、用紙そのものを公開している県があります。 埼玉県は令和9年度(2027年春入学)の入学者選抜実施要項のページで、様式5「入学願書・受検票」を個別のファイルとして公開しています(2026年7月31日掲載)。願書と受検票が一つの様式になっている——書いた内容がそのまま受験票につながる県がある、ということです。
氏名・住所・在籍中学校の欄
- 氏名は、戸籍や住民票の表記に合わせるのが原則です。日常で使う略字と正式な字が違う場合は、正式な字で書きます
- ふりがなとフリガナを見分けてください。ひらがなで書くのか、カタカナで書くのかが指定されています
- 住所は都道府県名から書き、番地・建物名・部屋番号を省略しません。「1-2-3」と略さず、要項の書式に合わせる指定がある場合もあります
- 在籍中学校名は正式名称で書きます。「◯◯中」ではなく「◯◯市立◯◯中学校」です
志望学科・コース・受験方式の欄(ここの選択ミスが一番重い)
出願で最も重いのは、この欄です。
理由は単純で、空欄なら気づかれますが、選び間違いは気づかれないからです。書き落としは、受け取る側が「不備」として連絡してくれることがあります。ところが、普通科と専門学科、一般入試と推薦、第1志望の学科と第2志望の学科——これらは「書いてある」ので、そのまま処理が進みます。
だからこの欄だけは、書く前に、募集要項の該当ページを開いたまま記入してください。 確かめるのは3点です。
- 学科・コースの正式な名称(通称ではなく、要項に載っている名前で書けているか)
- 入試方式の名称(推薦・一般・特色など、要項の呼び方どおりか)
- 第2志望を書く欄があるか、書いた場合にどう扱われるか
「決めたはずのこと」と「紙に書いたこと」が一致しているか。これは、記入した本人より、もう一人の目のほうが見つけやすい部分です。
保護者記入欄・緊急連絡先
保護者記入欄がある場合、そこは保護者が書きます。迷いやすいのは2点です。
- 「保護者」に誰を書くか——同居していない、姓が違うなどの事情があるときは、判断で処理せず中学校に確認してください
- 緊急連絡先は「入試の当日に、すぐ出られる番号」です。日中つながらない番号を書いてしまうご家庭が少なくありません
願書に志望理由の欄があるとき
願書そのものに、志望した理由を書く欄が設けられていることがあります。この場合、書くのは志願者本人です。書く材料の集め方や文章の型は、志願理由書の構成の型と例文にまとめました。この記事では、用紙のどこに何を書くかという事務の面だけを扱います。
なお、**提出書類の呼び名は要項ごとに違うので、名前で探さず、要項の「提出書類」の一覧で確かめてください。
——では、家庭が用意しない書類は、誰が用意するのでしょうか。

そろえる書類は、2種類に分かれる
出願で必要になる書類は、「家庭が用意するもの」と「中学校がつくるもの」に分かれます。この2つを分けられていないことが、出願期に混乱するいちばんの原因です。
家庭が用意するもの(学校により異なります)
- 願書(記入、またはシステムへの入力)
- 証明写真(サイズ・撮影時期の指定があります。ネット出願では画像データで登録します)
- 受検料を納めたことを示すもの(納付書の控え、システム上の決済履歴など)
- 指定された封筒・宛名票・返信用の封筒
中学校がつくるもの
- 調査書(内申書)など、中学校が作成して高校へ渡す書類
調査書は、ご家庭で用意する書類ではありません。 中学校が作成し、中学校から高校へ渡ります。何が書かれ、どう受け渡されるのかは調査書には何が書かれ、どう中学校から高校へ渡るのかにまとめています。この記事で押さえておきたいのは、「自分では用意できない書類がある」=だから中学校への依頼という工程が必要になる、という一点だけです。
書類の名前と数は県でも違います。たとえば福岡県は、令和8年度(2026年春入学)の選抜要項のページで「志願書類(様式)」の一覧を公開していますが(2025年10月17日更新)、その一覧に載っているのは調査書や各種の申請書で、「入学願書」という様式は見当たりません。 同じページには「今年度から高校入試の志願手続は、WEB出願システムを使用して行います。」という記載もあります。ここでは、そういう県もある、という事実だけをお伝えします。 解釈は、県の資料本文を読まずに決められません。
そして、この「中学校がつくる書類」が、ネット出願の話に直結します。
ネット出願(Web出願)の進め方
「うちの県はWeb出願ではないから関係ない」と思っている方へ。 最初に確かめていただきたいことがあります。
呼び名が、県によって違う
同じ仕組みでも、公式の呼び名が一つではありません。実際に各都道府県の公式ページで確認できた表記は、次のとおりです。
| 都道府県 | 公式ページでの呼び名 | 確認した資料 |
|---|---|---|
| 東京都 | インターネットを活用した出願 | 令和8年度(2026年春入学)・2025年12月1日更新 |
| 神奈川県 | インターネット出願 | 令和9年度(2027年春入学)・2026年7月1日更新 |
| 埼玉県 | 電子出願 | 令和9年度(2027年春入学)・入試情報ページ(2026年8月31日掲載)の電子出願手続リーフレット |
| 大阪府 | オンライン出願システム | 2026年6月16日更新のページ |
| 福岡県 | WEB出願システム | 令和8年度(2026年春入学)・2025年10月17日更新 |
※大阪府のみ、資料によって対象年度の表記が異なるため、ページの更新日だけを記載しています。
「Web出願」という言葉で自分の県のサイトを探しても、見つからないことがあります。 「電子出願」「オンライン出願」で検索し直すと出てくる、ということが起こります。都道府県立でも導入する県が出てきていますが、呼び名も、対象になる入試区分も県で違います。 ご自身の県・学校の募集要項で確認してください。
手順――入力して、承認を受けて、納めて、書類が送られて完了
手順が公式ページに全文で載っている例として、東京都の令和8年度(2026年春入学)の資料を挙げます(2025年12月1日更新)。書かれている流れは次のとおりです。
- メールアドレスを登録し、ユーザIDを取得する
- 顔写真のデータ(JPEG/PNG形式)を登録する
- 志願者情報を入力し、一時保存する
- 中学校の先生に入力完了を報告し、承認を受ける
- 入学考査料を支払う(クレジットカード、コンビニ、ペイジー、納付書から選択)
- 出願に要する書類(調査書等)を中学校から高校へ送付する
- 指定日以降に受検票をダウンロードする
同じページには、「原則として紙の入学願書による出願を行うことはできません。」と明記されています。※ただしこれは、同じ資料が挙げている募集区分についての記述です。同じページには、一部の募集では窓口で出願を受け付けると書かれています。自分が受ける区分がどちらかを、必ず要項で確かめてください。そして、出願の完了について、「出願に要する書類(調査書等)を中学校から高校へ送付することで出願が完了します。」と書かれています。
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
紙の願書は原則として使えない。それでも、出願が完了するのは「中学校から高校へ書類が送られたとき」です。つまり、電子化されたのは家庭が入力し、支払う部分であって、中学校がつくる書類は別の経路で高校へ渡っている。だから、学校によっては封筒が残ります。「うちはWeb出願だから封筒は要らない」と早合点せず、送付する書類があるかどうかを要項で確かめてください。
移行の途中である様子は、資料からも見て取れます。埼玉県は令和9年度(2027年春入学)について入試情報のページで「電子出願手続リーフレット」を掲載する一方、入学者選抜実施要項のページには様式5「入学願書・受検票」も載せています(2026年7月31日掲載)。だからこそ、一般論ではなく自分の県の資料を見る必要があります。
「出願完了」と「受理」は別のもの
画面に「出願完了」と表示されても、それは「志願者側の作業が終わった」という意味であることがあります。学校側が受け付けた(受理した)かどうかは、別の表示や連絡で示されます。
確かめる場所は、おおむね次の3つです。
- システムのマイページの状態表示(「入力済」「支払済」「受理」など、段階ごとに表示が変わります)
- 登録したメールアドレスに届く通知(迷惑メールフォルダも確認してください)
- 受験票がダウンロードできるようになったかどうか(多くの場合、これが最終確認になります)
受験票が取得できて初めて、出願は形になったと考えるのが安全です。
締切が「消印有効」か「必着」か「システム上の時刻」か
締切の読み方は、出し方によって3通りあります。
| 出し方 | 締切の意味 | 用意する日が変わるところ |
|---|---|---|
| 郵送(消印有効) | 締切日までに郵便局で受け付けられていればよい | 締切日に窓口へ持ち込めば間に合う(ポスト投函は集荷時刻に左右されます) |
| 郵送(必着) | 締切日までに相手に届いている必要がある | 配達日数を逆算した日が、実質の締切になります |
| システム上の時刻 | 締切の日時までに送信・決済が完了している必要がある | 決済方法によって反映までに時間がかかることがあります |
同じ「◯日まで」でも、家庭が動かなければならない日はまったく違います。 要項でこの3つのどれかを確かめて、家のカレンダーには締切日ではなく「家庭の締切日」を書いてください。
——では、その封筒には何を書くのか。その前に、確かめることが1つあります。
郵送・持参――封筒の書き方
まず、学校指定の封筒があるかを確かめる
書き方を調べる前に、これを見てください。 学校から配られた書類一式の中に、すでに宛名や枠が印刷された封筒が入っていることがあります。
指定の封筒がある場合は、その枠と向きに従うのが最優先です。 白い封筒を新しく買う必要はありません。以下の書き方は、指定の封筒がない場合の作法です。

表面に書くこと(5点)
- 郵便番号と住所——都道府県名から書き、番地・建物名を省略しません
- 学校名は正式名称——「◯◯高校」ではなく「◯◯高等学校」です
- 宛名の敬称——「◯◯高等学校 行」「宛」と印刷されている場合は、二重線で消して「御中」に直します。「入試係」のような係名も「御中」、個人名なら「様」です
- 赤字で「入学願書在中」——縦書きなら左下、横書きなら右下あたりに書き、四角で囲みます
- 切手——重さとサイズで料金が変わります。郵便局の窓口で量ってもらうのが確実です
裏面に書くこと(2点)
- 差出人——郵便番号・住所・志願者の氏名を書きます。中学校名を添える指示があれば、それに従ってください
- 封じ目の「〆」——のりで閉じたあと、封じ目に「〆」と書きます。シールでふさぐよう指定がある場合は、その指示が優先です
持参するとき・返信用封筒(2点)
- 持参(手渡し)するとき——切手は不要です。封をするかどうかは学校の指示に従ってください。表面の書き方は郵送と同じでかまいません
- 返信用封筒——学校から渡された封筒に「◯◯高等学校 行」と印刷されているときは、「行」を二重線で消して「御中」に直します。自分あての封筒を用意する場合は、自分の住所・氏名を書き、敬称は付けません
なお、郵送の種類(簡易書留など)を指定している学校があります。 指定がある場合は必ずそれに従ってください。
ここまで用意して、封をする直前に手が止まることがあります。書き損じてしまったときです。
書き間違えた・不備を指摘されたときの作法
願書の用紙は、買い直せない前提で考える
願書は学校指定の用紙で、予備が配られていないことがあります。 書き損じたときに最初にやるのは「消す」ことでも「書き直す」ことでもなく、聞くことです。
- 中学校の進路指導の先生に聞く——同じ学校を受ける生徒が他にもいれば、対処の前例があります
- 高校の入試担当に問い合わせる——ただし、中学校を通す手順が決まっている場合があります。先に中学校に確認してください
訂正の作法(二重線・訂正印・修正液の可否)も、要項に指示があればそれが優先です。指示が見当たらないときは自己判断で処理せず、上の順で聞いてください。
出したあとに効いてくるのは、選択欄のミス
字の書き損じは、封をする前に気づけます。ところが志望学科・コース・受験方式の選択ミスは、出したあとまで気づかれません。 「書いてある」ので、そのまま処理が進むからです。
出したあとに気づいた場合も、まず中学校に相談してください。 制度として受け皿を用意している県もあります。たとえば埼玉県は、令和9年度(2027年春入学)の入学者選抜実施要項のページで、様式9「志願取消届」という様式を個別のファイルとして公開しています(2026年7月31日掲載)。ここでお伝えしているのは、「そういう名前の様式が用意されている県がある」という事実までです。使う場面と手順は、県の資料と中学校の指示によります。
「もう出してしまったから、どうにもならない」と一人で結論を出さないでください。 手続きの世界には、たいてい受け皿があります。
出す直前に、もう一度だけ見ておきたいところがあります。
提出前チェック――同封したもの・宛先・締切
封をする前、送信ボタンを押す前に、この順で確かめてください。
紙で出す場合(4項目)
- 同封したもの——願書/写真/受検料を納めたことを示すもの/返信用封筒/その他の指定書類。要項の一覧と1つずつ突き合わせる
- 願書の記入もれ——氏名・ふりがな・写真・押印欄がある場合の押印。志望学科・コース・受験方式が、決めたとおりか
- 宛先——学校名の正式名称/係名/郵便番号。封筒の赤字・〆・差出人
- 出し方——郵送の種類の指定があるか。持参できるか
ネットで出す場合(3項目)
- 中学校の承認が済んでいるか(承認の工程がある方式の場合)
- 受検料の納付が、システムに反映されているか
- 受験票を、いつからどう取得するかを要項で確認したか
どちらにも共通(2項目)
- 締切が「消印有効」「必着」「システム上の時刻」のどれかを確かめ、家庭の締切日をカレンダーに書いたか
- 提出するもののコピー(または入力内容の控え)を手元に残したか
ここまでのうち、保護者が手を出していい部分はどこまでなのでしょうか。
出願手続きで保護者がやること・やらないこと
書類の期限を管理しているのが、家の中で自分だけだと気づいている保護者の方へ。 ここが、この記事でお伝えしたい最後の章です。
出願は「本人にやらせる」でも「親が全部やる」でもうまくいきません。書類の性質で分かれると考えると、迷いが減ります。
保護者がやること(事務)
- 受検料を納める(カードや口座の名義は保護者であることが普通です)
- 封筒と切手を用意し、郵便局の窓口まで持っていく
- 締切をカレンダーに書く——ただし書くのは「家庭の締切日」です(必着なら配達日数を逆算した日)
- ネット出願で使うメールアドレスとIDを管理する——本人のスマホだけで完結させると、通知メールの見落としに誰も気づけません。受信できる先を2つにしておくのが安全です
- 中学校への依頼の窓口になる——「いつ、誰に、何を頼んだか」を1か所に書いておくと、家庭の中で二重に聞かずに済みます
保護者がやらないこと
- 本人が書く欄を、代わりに書く——志願者本人が書くことが前提の欄があります
- 中学校の手順を飛ばす——東京都の資料に示された手順には、「中学校の先生に入力完了を報告し、承認を受ける」という段階が入っています。そもそも、家庭だけで完結しない設計になっているということです
- 本人に伝えないまま、志望を書き換える——選択欄の変更は、本人の受験そのものの変更です
親のサポート全体の考え方は高校受験で親ができること7つ(お金と手続きの段取りを含む)にまとめています。
机の上に、1枚置く
出願期にいちばん効くのは、紙1枚です。書くのは4つだけ。
- 出す学校名と、選んだ学科・コース・入試方式
- 出す書類の一覧(家庭が用意するもの/中学校に頼むもの、に分けて書く)
- 家庭の締切日(必着・消印有効・システム上の時刻のどれかも書く)
- 中学校に頼んだこと/まだ頼んでいないこと
冷蔵庫でも食卓でもかまいません。家族全員の目に入るところに置いてください。 お子さんが「もうやった」と言い、保護者が「まだだと思っていた」——出願期のすれ違いは、ほとんどがここで起きます。1枚あれば、確かめるのに5秒しかかかりません。
そして、この1枚はお子さんと一緒に書いてください。 書類の名前を自分の手で書く時間は、受験が「自分の手続き」になる時間でもあります。
「うちの子の場合、何から手をつければいいか」で迷ったら
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よくある質問(FAQ)
高校の願書は誰が書きますか?
志願者本人の欄は本人が書きます。 保護者記入欄がある場合は、その欄を保護者が書きます。 保護者が代わりに全部を書くことは想定されていませんが、書いた内容を一緒に確認するのは、どの学校でも問題ありません。 迷う欄があれば、中学校の先生に聞くのがいちばん早いです。
高校のWeb出願は誰がやるのですか。保護者のスマホでもできますか?
入力するのは志願者本人ですが、保護者の端末から手続きを進めること自体はできるのが一般的です。ただし、顔写真データの登録や書類のアップロードがある場合は、画面の大きい端末のほうが確認しやすいです。また、中学校の先生の承認という工程が入る方式があるため、入力が終わったらそこで止まっていないかを必ず確かめてください。
願書はクリアファイルに入れたほうがいいですか?
要項に指示があれば、それに従ってください。 指示がない場合、折れや雨を防ぐためにクリアファイルに入れるご家庭は多いです。ただし厚みが増すと郵便料金が変わることがあるので、切手を貼る前に窓口で量ってもらうと確実です。
願書はどこで手に入りますか?
主な入手先は3つです。 ①学校説明会・オープンスクールでの配布 ②高校のウェブサイトからのダウンロード ③中学校の進路指導を通じた配布。公立高校では都道府県の教育委員会のページに様式が載ることもあります。ネット出願の学校では、そもそも紙の願書を配らない場合がありますので、まず募集要項で出願の方式を確認してください。
Web出願なのに封筒が届きました。何に使うのでしょうか?
中学校が作成する書類を高校へ送るための封筒である可能性が高いです。ネット出願で画面上に移るのは、志願者情報の入力と受検料の納付が中心で、中学校がつくる書類は紙のまま送られる場合があります。東京都の令和8年度(2026年春入学)の資料にも、書類が中学校から高校へ送付されることで出願が完了する、と書かれています(2025年12月1日更新)。その封筒を誰が、いつ、どこへ出すのかを、要項と中学校の指示で確かめてください。
そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。
まとめ|出願は「2つの部分」でできている
- 出願は、家庭が書く・入力する・お金を払う部分と、中学校がつくって高校へ渡す部分の2つでできています。分けて把握すると、何が残っているかが見えます
- ネット出願でも紙が残ることがあります。 電子化されたのは主に前者で、後者は別の経路で渡ります。「Web出願だから封筒は要らない」と決めつけないでください
- 確認先は、自分の県・自分の学校の募集要項だけです。呼び名も、入試区分も、締切の読み方も、そこにしか書かれていません
そして、出願の流れは募集要項を手に入れる/書類をそろえる/受検料を納める/出す/受験票を受け取るの5段階です。この骨格は紙でもネットでも変わりません。
今日できることは1つです。募集要項の「提出書類」の一覧を開いて、家庭が用意するものと中学校に頼むものに分けてください。 そこから先は、順番に片づくだけの作業になります。
出願の前に、志望校の決め方から一緒に確かめませんか
ここまでの手順は、ご家庭だけでも進められます。要項を開き、書類を分け、封筒を用意する——ここは今日から動かせる範囲です。
難しいのはその先です。出願書類は、どの学校に出すかが決まって初めて意味を持ちます。 「この学校で本当にいいのか」が決まらないまま書類だけが進んでいく。出願期に多いのは、実はこのご相談です。
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