小学校の個人面談で何を話す?|先生に伝えること・聞くこと、1年生の初めての面談と服装

小学校の個人面談で何を話す?|先生に伝えること・聞くこと、1年生の初めての面談と服装 勉強法

執筆・監修:佐伯 悠介先生(学習コーチ/指導歴8年)
勉強の前に「机に向かえる仕組み」から。つまずいた子の伴走が専門。

学校から個人面談の案内が届き、希望の日時に丸をつけた。けれど「先生と何を話せばいいんだろう」と手が止まっている——小学生のお子さんを持つ保護者の方に向けて書いています。

先に答えを書きます。面談で話すことは2つです。先生に「家での様子」を伝えることと、先生から「学校での様子」を聞くこと。 2列に分けたメモを1枚持っていけば足ります。

ただ、準備より気をつけたいのは、先生から気になることを言われた、その場の受け答えです。慌てて「家で厳しく言っておきます」と返すと、話がそこで止まりやすくなります。代わりに返すひと言は、後半の「気になることを言われたとき」の章で紹介します。

もう1つ。メモに書く「家での様子」は、書き方を1つ変えるだけで、先生の答えが具体的になりやすくなります。

まず結論(一問一答)

Q. 小学校の個人面談では、何を話しますか?
A. 家での様子を伝え、学校での様子を聞きます。 伝えること1つ、聞くこと1つを先に決めておきます。

Q. 時間はどのくらいですか?
A. 学校から配られる案内に書かれた時間が正です。 時間や回数は学校ごとに決まっています。

Q. 1年生の初めての個人面談では、何を聞けばいいですか?
A. 勉強の出来より先に、学校での過ごし方を聞きます。 質問の例は1年生の章にあります。

Q. 服装はどうすればいいですか?
A. 案内に指定がなければ、普段の服で十分です。 仕事帰りなら、仕事の服のままでかまいません。

Q. 話すことが思いつきません。
A. 聞くことを1つ持っていけば足ります。 たとえば「学校で、楽しそうにしているのはどんなときですか?」。

小学校の個人面談とは——担任と保護者が話す時間

担任の先生と保護者が、お子さんについて話す時間です。「個人懇談」「保護者面談」と呼ぶ学校もあります。時期・回数・時間や、お子さんが一緒に入るかどうかは学校ごとに決まっているので、学校からの案内で確かめてください。

お子さん本人も入る中学校の三者面談とは、別の面談です(三者面談(中学)で聞くこと(中学校の記事))。

——では、当日までに何を用意すればいいのか。準備は家でできます。

面談の前に、家でやること——子どもに聞く2つと、2列のメモ

することは3つです。

  1. お子さんに2つ聞く。 「学校で、いちばん楽しい時間はいつ?」「先生に知っておいてほしいこと、ある?」。答えが出なくてもかまいません。
  2. 連絡帳・テスト・ノートを見る。 ×が続く教科や、先生のコメントにくり返し出てくる言葉に印をつけます。
  3. メモを2列に分けて書く。 左に「伝えること(家での様子)」、右に「聞くこと(学校での様子)」。それぞれ1つ、多くても2つまでです。

小学校の個人面談に持っていくメモを2列に分けた記入式の図。左の列は先生に伝えること(家での様子)、右の列は先生に聞くこと(学校での様子)。記入例として、左に「算数の宿題に毎日30分ほどかかり、文章題で手が止まる」、右に同じ場面の質問「授業の文章題のとき、どんな様子ですか?」を書き、矢印でつないでいる。左は評価の言葉ではなく場面と分かれば数字で書くこと、それぞれ1つ多くても2つまでにすること、最後にがんばっているところを1つ聞くことを注記した図

右の列は、左と同じ場面にすると聞きやすくなります。左が「宿題の音読を嫌がる」なら、右は「授業で音読するとき、どんな様子ですか?」。家と学校の同じ場面を並べると、どこで困っているかが見えます。

——左の列には、書き方のコツが1つあります。

先生に伝えること——家での様子は「場面と数字」で

リードで「書き方を1つ変える」と書いたのは、ここです。家での様子は、「苦手」「集中できない」のような評価の言葉ではなく、場面と、分かれば数字で書きます。

  • 「算数が苦手です」→「算数の宿題に毎日30分ほどかかり、文章題で手が止まります」
  • 「集中力がありません」→「宿題を始めて10分ほどで、席を立つことが多いです」

場面と数字があると、先生は学校での同じ場面を思い出しながら答えられます。数字はおおよそでかまいません。話題の候補は4つです。

話題 書く場面の例
宿題 かかる時間、手が止まるところ
教科 嫌がる教科、自分から話す教科
友だち 家でよく名前が出る子、学校の話をしたがらない日
体調・生活 寝る時間、朝の様子、最近の変化

体調や家庭の事情など、学校に知っておいてほしいことがあれば、それを先に話します。

——伝えることが決まったら、次は聞くことです。聞くところは、お子さんの学年で変わります。

先生に聞くこと——低学年・中学年・高学年の質問の例

学年の段によって、聞くと様子が見えるところが変わります。下の分け方と、この記事の質問の例は、当協会が作った例です。そのまま読み上げず、お子さんに合わせて言い換えてください。

小学校の個人面談で先生に聞くところを、学年の段ごとに分けた早見表。低学年(1・2年生)は学校での過ごし方で、質問の例は「困ったとき、自分から先生や友だちに言えていますか?」。中学年(3・4年生)は授業の中で手が止まる場面で、「授業で手が止まりやすいのは、どの教科のどんな場面ですか?」。高学年(5・6年生)は自分で動けているかで、「分からないとき、自分から質問できていますか?」。全学年共通で最後に「学校で、がんばっていると感じるのはどんなところですか?」を聞く。分け方と質問は当協会が作った例で、お子さんに合わせて言い換えることを注記した図

低学年(1・2年生)——学校での過ごし方
– 「困ったとき、自分から先生や友だちに言えていますか?」
– 「休み時間は、どんなふうに過ごしていますか?」

中学年(3・4年生)——授業の中で手が止まる場面
– 「授業で手が止まりやすいのは、どの教科のどんな場面ですか?」
– 「宿題や提出物で、抜けやすいものはありますか?」

高学年(5・6年生)——自分で動けているか
– 「分からないとき、自分から質問できていますか?」
– 「中学に向けて、家で身につけておくとよいことはありますか?」

どの学年でも、最後に「学校で、がんばっていると感じるのはどんなところですか?」を1つ聞いておきます。帰ってから、お子さんに伝える言葉になります。

——1年生の保護者の方は、もう1つ。初めての面談は、聞くことの選び方を少し変えます。

1年生の初めての個人面談——学校でのお子さんの顔を知る時間に

初めての面談は、できないことを探す時間ではなく、学校でのお子さんの顔を知る時間にします。家では甘えている子が、学校ではしっかり者ということもあります。

低学年の例に、次の2つを足した中から選びます。

  • 「朝の支度や、帰りの準備は自分でできていますか?」
  • 「授業の中で、時間がかかっているところはありますか?」

幼稚園や保育園で伝えていた苦手な場面・気をつけてほしいことは、担任の先生にも、自分の言葉でもう一度伝えておくと安心です。

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——では、先生から気になることを言われたら、その場でどう返せばいいのでしょうか。

気になることを言われたとき——原因はその場で決めない

先生から「授業中に手遊びが多いです」「宿題が出ていない日があります」と言われると、胸がざわつきます。そこで「家で厳しく言っておきます」と返すと、先生はそれ以上の場面を話しにくくなります。

リードで「代わりに返すひと言」と書いたのは、これです。

「教えてくださってありがとうございます。それは、どんな場面で、どのくらいありますか?」

場面と回数を聞いたら、続けて2つ聞きます。

  1. 「学校では、そのとき、どうしてくださっていますか?」
  2. 「家で1つ試すとしたら、何がよいでしょうか?」

その場で決めるのは、家で試すこと1つと、次にいつ様子を聞くか(連絡帳など)だけです。原因の見当や、お子さんへの伝え方は、家でメモを見ながら考えます。

勉強に関わることなら、確かめ方の記事があります。4年生の算数で手が止まると言われたら小4の壁とは(算数でつまずく6単元と、家庭でできる確かめ方)、宿題に取りかかれないなら勉強しない小学生(学年別の原因と、親の関わり方)、字の形やマスに収めることなら字を書くのが苦手な小学生への学習の工夫の記事も参考にしてください。

——話すことが決まったら、残るのは当日の服装と持ち物です。

服装・持ち物・時間

服装:案内に指定がなければ、普段の服で十分です。迷ったら、授業参観のときの服に合わせます。仕事帰りなら、仕事の服のままでかまいません。

持ち物:2列のメモ、筆記用具、学校からの案内。上履きが要るかどうかは案内で確かめます。

時間:少し前に着くようにし、あとの予定を詰めすぎないと安心です。話し足りなければ「改めてお時間をいただけますか」と頼みます。

お子さんを連れて行くか:学校の案内に従います。

よくある質問(FAQ)

共働きで、面談の日程が合いません。

日程の希望を出すときや連絡帳で、伺える時間を早めに伝えます。オンラインで受けられる学校もあり、文部科学省がまとめた学校の働き方改革の事例集にも、そうした学校の例が載っています。できるかどうかは学校に確かめてください。

きょうだいの面談が、別の日に分かれてしまいます。

希望を出すときに「きょうだいと続けてお願いできますか」と書き添えます。調整できるかどうかは学校によります。

先生に言いにくいことは、どう伝えればいいですか?

家庭の事情や体調のことなど、面談の時間では話しにくいことは、先に連絡帳で「相談したいことがあります」と伝えます。別に時間をとってもらえることもあります。

面談のあと、子どもが落ち込んでいたら?

先に、先生ががんばっていると話していたことを伝えます(聞けなかったら、家で見ていてがんばっていると思うことを1つ)。気になることは「先生と、家で◯◯を試すことにしたよ」と、これからすることだけを話します。

宿題の量や、自主学習のことも聞いていいですか?

聞いてかまいません。「宿題に毎日◯分ほどかかっています」と家での時間を添えると、答えてもらいやすくなります。家での勉強時間の考え方は小学生の勉強時間はどれくらい?、自主学習の題材は自主学習のネタ一覧(小学生の学年別)にまとめています。

そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。

まとめ|個人面談は「伝えること」と「聞くこと」を1つずつ持っていく

  • 話すことは2つです。家での様子を伝え、学校での様子を聞きます
  • 家での様子は、評価の言葉ではなく、場面と、分かれば数字で伝えます
  • 聞くことは学年の段で変わります。最後に「がんばっているところ」を聞きます
  • 気になることを言われたら、場面と回数を聞き、家で試すことを1つ決めます
  • 時期・時間・服装の決まりは、学校の案内が正です

案内が手元にあるなら、最初にすることは1つです。メモの左の列に、家での様子を1行、場面と、分かれば数字で書いてください。

面談で聞いた「手が止まる場面」を、教科書の単元までたどるなら

ここまでのことは、ご家庭だけで進められます。メモを書くことにも、先生に聞くことにも、外の力は要りません。

それでも「学校の授業についていけているか分からない」という気持ちが残ったときに、家庭教師という方法もあります。全国家庭教師協会の小学生コースでは、お子さまの使用している教科書に沿って、授業で理解が不十分だった部分を扱う「学校授業サポート」をはじめ、学力や目標に合わせた指導をご案内しています。

話を聞いてみようと思われたときに

相談だけのご利用も歓迎です。

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