中学英語の勉強法|単語・文法・音読の「正しい順番」と学年別のやり方【保存版】

中学英語の勉強法|単語・文法・音読の「正しい順番」と学年別のやり方【保存版】 英語

執筆・監修:宮本 彩香先生(英語指導/指導歴10年・中高英語/定期テスト・入試対策)
文法の丸暗記より「なぜそうなるか」で、英語を得点源に変える指導が得意。

「小学生のときは英語が好きだったのに、中学に入ってから急にわからなくなった」「単語は覚えているはずなのに、テストの点が伸びない」——中学英語のご相談で、いちばん多いのがこの2つです。

先に結論をお伝えします。中学英語は、「単語 → 文法 → 音読(英文の理解)」の順番で積み上げる教科です。この順番を飛ばして、いきなり長文や問題演習から入ると、どこでつまずいているのか本人も分からなくなり、努力しているのに点が伸びない状態に陥ります。逆に言えば、順番さえ守れば、英語は数学以上に「やった分だけ返ってくる」得点源になります。

この記事では、①なぜ英語は「積み上げ」で苦手が広がるのか、②単語・文法・音読の正しい勉強法と優先順位、③学年別(中1・中2・中3)のやり方、④定期テスト・入試での得点の伸ばし方を、順にお伝えします。

なぜ中学英語は「積み上げ」でつまずくのか

英語が「途中から分からなくなる」のには、はっきりした理由があります。英語は、前に習ったことを土台にして次を学ぶ「積み上げ教科」だからです。

たとえば、中1の「be動詞と一般動詞の区別」が曖昧なまま進むと、中2の「過去形」「未来形」で必ず混乱します。さらにその土台がぐらついたまま中3の「受動態」「現在完了」に進むと、もう自力では立て直せません。つまずきは学年をまたいで“持ち越される”のです。

中学英語の学年別つまずきマップ。中1のbe動詞・一般動詞の区別、中2の過去形・不定詞・比較、中3の受動態・現在完了・関係代名詞が積み上がる関係を示した図

ここで大切なのは、「今の学年の内容が分からない=今の学年が原因とは限らない」という点です。中2で点が取れない子の本当の原因が、中1のbe動詞にあることは珍しくありません。だからこそ、英語の勉強は「どこまで戻るか」を見極めることがカギになります。この考え方は、実は数学のつまずきと同じ構造です(参考:中学数学のつまずきやすい単元と“やり直す順番”)。

中学英語の勉強法|単語・文法・音読の「3本柱」

では、具体的に何をどの順でやればいいのか。中学英語は、単語・文法・音読の3本柱を、正しい優先順位で回すのが王道です。

中学英語の3本柱(単語・文法・音読)の役割と、1日の勉強ルーティン(単語10分→文法15分→音読10分)を示した図

① 単語:毎日「少しずつ・繰り返し」が絶対

すべての土台が単語です。単語がわからなければ、文法も長文も理解できません。ポイントは、一度にまとめてではなく、毎日少しずつ繰り返すこと。人は忘れる生き物なので、1日で50語を1回やるより、10語を5日繰り返すほうが定着します。

やり方はシンプルで、「英語→日本語」が言えるようにしてから、「日本語→英語(つづりを書く)」に進む。通学中や休み時間などの隙間時間は「見て思い出す」練習、机に向かえる時間は「書いて確認する」練習、と使い分けると効率的です。

② 文法:丸暗記ではなく「なぜそうなるか」で理解する

文法でつまずく子の多くは、ルールを丸暗記しようとして混乱しています。大事なのは、「主語は誰か」「時制はいつか」「動詞はどれか」という“英文の骨組み”を理解すること。たとえば「be動詞と一般動詞は一つの文に原則1つ」というルールを理解していれば、I am play tennis. のような典型ミスは自然に消えます。

文法は、例文をセットで覚えるのが近道です。ルールだけを覚えても使えません。「この形はこの意味」という例文を、音読しながら体に入れていきます。

③ 音読:文法と単語を「使える形」に変える仕上げ

意外と軽視されがちですが、音読は中学英語の得点を最も底上げする勉強法です。教科書の英文を、意味を思い浮かべながら10〜20回音読すると、単語・文法・語順がまとめて頭に入り、長文を読むスピードとリスニングの聞き取りが同時に伸びます。

順番としては、単語で意味を確認 → 文法で仕組みを理解 → 音読で定着。この3本柱を、次のように毎日短時間で回すのが理想です。

1日の英語ルーティン例(合計30〜35分)
単語10分(新出+復習)→ 文法15分(例文+問題)→ 音読10分(教科書の本文)。
テスト前は音読の比率を上げ、本文をすらすら読めるまで繰り返します。

学年別の勉強法|中1・中2・中3で優先することは違う

英語は積み上げ教科なので、学年ごとに「守るべきポイント」が変わります。

中1:be動詞・一般動詞・三単現でつまずかない

中1は、英語人生の土台をつくる最重要期です。be動詞(am/is/are)と一般動詞の区別、そして三人称単数のs——ここを曖昧にしたまま進むと、その後すべてに響きます。単語のつづりを正確に書く習慣も、この時期につけておきます。「なんとなく通じる」で流さないことが、中2以降の伸びを決めます。

中2:時制と不定詞・比較で「差」が開く

中2は、過去形・未来形・現在進行形などの時制、そして不定詞・動名詞・比較と、表現が一気に増えます。ここで多くの子が差をつけられます。ポイントは、新しい文法を習うたびに、対応する例文を音読して“使える形”にしておくこと。ためこむと2学期・3学期でまとめてわからなくなります。中2の内容が難しくなる背景には、内申を左右する2学期の存在もあります(参考:内申点を上げる方法と評定の仕組み)。

中3:受動態・現在完了・関係代名詞+入試読解

中3は、受動態・現在完了・関係代名詞など、入試頻出の重要文法が集中します。同時に、長文読解とリスニングの比重が上がります。ここで大切なのは、新出文法を学びつつ、中1・中2の総復習を並行すること。入試は3年間すべてから出題されるため、土台の穴を埋めながら進む必要があります。数学と同じく、英語も“戻りながら進む”のが受験期の鉄則です(参考:数学の偏差値を40から60へ上げる3ヶ月ロードマップ)。

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定期テスト・入試で得点を伸ばすコツ

定期テストは「教科書本文」が最優先

中学の英語テストは、教科書の本文・ワーク・プリントから多く出ます。まずは教科書本文をすらすら音読・和訳できる状態にし、ワークを2周する。これだけで平均点は安定して超えられます。市販の問題集に手を広げるのは、その後で十分です。

入試は「単語力 × 読解スピード」で決まる

高校入試の英語は、長文の比重が年々高まっています。長文を速く正確に読むには、単語が瞬時に出てくることと、英文を前から意味のかたまりで読む力が必要です。これは一朝一夕には身につかないので、毎日の音読を継続することが、そのまま入試対策になります。

指導事例:単語テストはいつも高得点なのに、実力テストの英語だけ伸びない中2生がいました。原因を探ると、単語は「見て意味が言える」のに「文の中で使えない」、つまり文法と音読が抜けていたのです。そこで、新出文法ごとに例文を3つ音読する習慣に切り替えたところ、英文を“かたまり”で読めるようになり、数ヶ月後の実力テストで英語が得点源に変わりました。単語の暗記量ではなく、使える形にする勉強に切り替えたのが転機でした。(※個人の事例であり、結果を保証するものではありません)

よくある質問(FAQ)

中学英語は、まず何から勉強すればいいですか?

まずは単語です。単語がわからないと文法も長文も理解できません。ただし単語だけを大量に暗記しても点は伸びないので、「単語→文法→音読」の順で、毎日短時間ずつ3本柱を回すのがおすすめです。特に教科書本文の音読は、単語・文法・語順がまとめて定着するので効果的です。

単語は覚えているのに、テストの点が伸びません。なぜですか?

多くの場合、単語が「見て意味が言える」レベルにとどまり、「文の中で使える」状態になっていないためです。文法の理解と、教科書本文の音読が抜けていると、単語を知っていても文が読めません。新しい文法を習うたびに例文を音読し、単語を“使える形”にしていくと改善します。

英語が苦手で、どこから戻ればいいかわかりません。

英語は積み上げ教科なので、今の学年でつまずいていても、原因が前の学年にあることが多いです。中2でつまずく子の多くは、中1のbe動詞・一般動詞・三単現が曖昧です。まずは中1範囲の基本文を音読・和訳できるか確認し、あやふやな単元まで戻ってやり直すのが近道です。どこまで戻るべきか分からない場合は、第三者に一度見てもらうと早く特定できます。

音読は本当に効果がありますか?

はい。音読は、単語・文法・語順を同時に定着させ、長文読解とリスニングの両方を底上げする、中学英語で最も費用対効果の高い勉強法のひとつです。教科書本文を、意味を思い浮かべながら10〜20回繰り返すのが目安です。

そのほかの疑問は、よくある質問もあわせてご覧ください。

まとめ|中学英語は「順番」を守れば得点源になる

中学英語は、単語 → 文法 → 音読の順で積み上げる教科です。この順番を守らずに問題演習だけを繰り返すと、どこでつまずいているか分からなくなり、努力が点に結びつきません。

  • 単語は毎日少しずつ繰り返し、「使える形」まで持っていく
  • 文法は丸暗記せず、「なぜそうなるか」を例文で理解する
  • 音読で、単語と文法を得点力に変える

そして英語は積み上げ教科だからこそ、つまずいたら“戻りながら進む”ことが何より大切です。今日の教科書本文の音読から、さっそく始めてみてください。

「どこから戻ればいいか」を一緒に見つけるなら

英語の伸び悩みは、原因が今の学年にあるとは限りません。単語なのか、文法なのか、それとも前の学年の土台なのか——弱点の場所は一人ひとり違います。1対1の家庭教師なら、どこでつまずいているかを正確に特定し、単語・文法・音読のどれを優先すべきかを、その子に合わせて設計できます。

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